大腿骨頸部骨折の看護のポイントやアセスメントの方法と関連図について解説します。 - 看護実習を楽に!学生さんお助けサイト

大腿骨頸部骨折の看護のポイントやアセスメントの方法と関連図について解説します。

1、 病態生理

 骨折線が、関節包の内側にあるか外側にあるかによって、内側骨折と外側骨折に分類さ
れる。大半は内側骨折で、高齢者の代表的骨折である。治療に伴う長期臥床によって、さ
まざまな合併症を引き起こしたり、寝たきりとなったりすることが多い。骨粗鬆症による
骨密度の低下で転倒や日常的な荷重などの外力によって生じることが多く、もっとも骨癒
合がしにくい背折である。
外側骨折は、転倒などで大転子部を強打して発症することが多く、外骨膜があるため、
内即骨折に比べて骨癒合は良い。
<原因>  、
 (1)外傷による骨折
  交通事故や転倒など外力が大腿骨頸部に加わることで骨折する。
 (2)骨粗鬆症による骨折
  加齢に伴い骨質の減少により骨がもろくなり、日常的な荷重につまずいたり、尻もち
をついたりするなどわずかな外力で骨折する。


2、 症状

 (1)股関節部・殿部の痛み
    骨折による周辺組織への刺激と血腫形成により、痛みが生じる。外側骨折の場合、受傷
直後より大転子部の著明な圧痛を認める。嵌入骨折の時は、軽度の痛みがあることがある。

 (2)歩行不能
 骨の持つ支持性が失われ、疼痛のため歩行不能となる。嵌入骨折の場合は1~2日後に
歩行不能となることがある。

 (3)下肢回旋変形と短縮
 骨打片の移動により外旋位となる。周囲の筋萎縮による下肢の短縮がみられる。

 (4)自動運動困難
    内側骨折の場合は、仰臥位にて膝関節伸展位で下肢を挙上することが不可能となる。
外側骨折の場合は、自動運動は不可能となる。


3、 診断

 (1)問診・既往歴
 (2)X線単純撮影:両股関節部の正面像と患側の側面像の2方向を撮影する。
 (3)全身の精査
  ①血液検査(末血、血液型、血沈、生化学、出血、凝固時間)
  ② 検尿 ③ 心電図 ④ 胸部x線




4、 治療

 (1)牽引療法
    受傷時の疼痛除去と整復目的で入院後ただちに牽引を行う。人腿骨の下端にキュルシュ
ナー鋼線を通して直接牽引を行う。

 (2)手術療法
 高齢者が多いため、長期臥床によって生じるさまざまな合併症予防のためにも可能な限
り手術を行い、早期離床を図る。術式は、観歌的骨接合術(DHS,ネジ固定)である。

 (3)保存療法
ガーデン分類ステージI(一部の骨の連続性が保たれている不完全骨折)、ステージn(完
全骨折転位のないもの)の場合は、骨癒合が得られることがある。また、令身状態が不良
のため、牽引や手術療法が行われない場合には保存療法が選択される。


5. 観察のポイント

(1) 急性期

  ・患肢の皮膚色、冷感、浮腫、足背動脈の拍動など健肢との比較
  ・患肢の位置、足関節、足趾の運動状態(背屈、底屈)、下腿外側、足背のしびれ感の有無
  ・鋼線刺入部の皮膚の状態(疼痛、発赤、腫脹、熱感)、体温の変化(熱型)
・背部・殿部・睡部の皮膚の状態
・貧血、栄養状態(ヘモグロビン濃度、総タンパク、アルブミン量)

(2) 回復期

  ・入院から手術までの日常生活の状況、筋力の状態
  ・術後のリハビリテーションの進行状況
  ・疼痛の有無と程度
  ・離床に対する反応
  ・家族構成およびケア提供者の有無
  ・退院後のソーシャルサポートシステムの有無
  ・退院後の生活様式変更に対する患者・家族(ケア提供者)の不安の有無
  ・身体機能の変化に対する受容と適応状態(患者・家族・ケア提供者)
  ・家屋の構造


6. 看護のポイント

 ・突然の事故及び入院により急激な環境の変化が起こり、適応できずに不安・不眠・精神的な混乱を引き起こし、一過性の痴呆を来すことが予測されるため、早期離床の準備を進めながら入院生活に適応できるように援助する。

・家族と早い段階で面接をし、疾患の特徴や治療、今後の生活について医師を交えて話し合い、患者が意欲的に入院生活、手術、リハビリテーションに取り組めるように協力を求める。

・基礎疾患のある場合、その治療を継続し、全身状態を良好にして手術ができるように援助する。

・鋼線牽引の際には、不安や恐怖を増強させないように説明を行い、牽引が有効に行われているか確認する。肢位、牽引方向、ロープ、滑車、重錘などを常に点検し、調製していく。また、刺入部の感染・循環障害、腓骨神経障害、筋の廃用性萎縮、同一体位による褥瘡、腰背部痛、食欲不振、老人性痴呆、上気道感染、尿路感染などを予防する。

・術後は、早期から可能な床上運動を計画して促していく。

・リハビリテーションの進行状況によっては、焦りや落胆、将来への不安を伴うため、常に見守り支援する。

・痴呆性高齢者の場合は、さまざまな合併症(高血圧・心疾患)を持っていることが多いため、検査結果や身体症状をよくアセスメントし、全人的なケアを行っていく。

・退院後も患者自身が事故に対して注意するよう説明し、行動上の注意を指導する。

・退院の準備を進めながら入院生活に適応できるように援助する。

・家族と早い段階で面接をし、疾患の特徴や治療、今後の生活について医師を交えて話し合い、患者が意欲的に入院生活、手術、リハビリテーションに取り組めるように協力を求める。

・基礎疾患のある場合、その治療を継続し、全身状態を良好にして手術ができるように援助する。

・鋼線牽引の際には、不安や恐怖を増強させないように説明を行い、牽引が有効に行われているか確認する。肢位、牽引方向、ロープ、滑車、重錘などを常に点検し、調製していく。また、刺入部の感染・循環障害、腓骨神経障害、筋の廃用性萎縮、同一体位による褥瘡、腰背部痛、食欲不振、老人性痴呆、上気道感染、尿路感染などを予防する。

・術後は、早期から可能な床上運動を計画して促していく。

・リハビリテーションの進行状況によっては、焦りや落胆、将来への不安を伴うため、常に見守り支援する。
・痴呆性高齢者の場合は、さまざまな合併症(高血圧・心疾患)を持っていることが多いため、検査結果や身体症状をよくアセスメントし、全人的なケアを行っていく。

・退院後も患者自身が事故に対して注意するよう説明し、行動上の注意を指導する。

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プロフィール

看護研究科 小日方 さくら

Author:看護研究科 小日方 さくら
某看護大学を卒業して大学病院で8年勤務。 その後フリーのライターとして活動しています! 看護学生さんに役立つ情報をいっぱい記載してます! ぜひ見に来てくださいね♡

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