先天性代謝異常検査
①タンデムマス法の概要
質量分析計、精密機器を2つ並べた分析機器「タンデム型質量分析計」をいう。2011年3月 厚生省より「積極的に先天性代謝異常の新しい検査法を導入することが望ましい」と通達あり。
②タンデムマス法を用いた拡大スクリーニングの対象疾患
これまで新生児マススクリーニング検査の対象疾患は6疾患 【ガメラほふく前進】
ガラクトース血症、メープルシロップ血症、ホモシスチン尿症、フェニルケトン尿症、クレチン症、先天性副腎過形成症

③検査の実際
タンデムマスとは、タンデム型質量分析計(タンデム・マススペクトロメーター)の略称である。微量の血液で血中のアミノ酸やアシルカルニチンを高感度分析を行う。
タンデムマス分析の流れ
現行スクリーニングと同じ血液ろ紙から抽出した試料をマイクロプレートにのせ、児童注入装置にセットし分析を行う。
1検体あたりの分析時間は1〜2分で、高精度、迅速に多数検体の分析が可能である。
④タンデムマスで測定するもの
アミノ酸とアシルカルニチンを分析する。
検査するもの 見つかる病気
アミノ酸 アミノ酸代謝異常症(フェニルケトン尿症など)
アシルカルニチン 有機酸代謝異常症
脂肪酸代謝異常症
マススクリーニング
目的
先天性代謝異常症を早期に発見し、発症を予防するために実施される各種の検査を「マススクリーニング」という。これらの検査は生後1週間以内(生後4〜6日)に行われる。検査費用は公費負担となる。
先天性代謝異常児には、食事療法によって代謝異常物質を調整し、発症を予防するため、特殊ミルクが給付される。
手順
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