アルコール依存症患者の看護について解説します!

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    By看護研究科 小日方 さくら

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    みなさん、こんにちわ。 看護研究科の大日方さくら(@lemonkango)です。

    今回は、アルコール依存症について解説しています。 【飲んでも飲まれるな!】とはよく言いますが、近年アルコール・飲酒問題で社会的立場を追われる方々が非常に多く社会的にも大問題になりかけています。
    (まだ全国ニュースになっていませんがローカルニュースではアルコール関連のニュースが多くなっている印象です)

    アルコール依存症の患者さんだけでなくその家族、特に奥様には多大な精神的負荷が大きく離婚の危機にも発展する重大な病気であることを認識をし医療者だけでなく、患者さん本人、その家族にも読んでもらいたい記事にしてみました。 ぜひ最後までご覧ください。
    吹き出し イラスト6

    看護計画の一例を記載していますので、最後まで御覧ください!





    アルコール依存症の概念

    アルコール依存症  

    アルコール依存症とは、生活行動の基準がアルコールとなり、アルコールを調節して飲む事ができなくなった状態(コントロール障害)であり、アルコールが切れてくると、離脱症状を示します。

    身体的・社会的よおび精神医学的な症状が多様な組み合わせで出現する症候群です。

    イライラしたり、支離滅裂な言動、家庭内暴力、仕事にいかなくなる、アルコールでの対人関係悪化などが該当します。

    飲酒の習慣は社会的にも容認されたものであり、利点もありますが、最近では未成年者の飲酒、キッチンドリンカーアダルトチルドレン、高齢者のアルコール依存症など、新たなアルコールにき委員する健康障害の問題が生じています。

    さらに家庭の崩壊、非行、交通事故、犯罪など社会的問題も引き起こします。

    2.アルコール依存症の原因

    発症要因は明確にされていませんが、下記の要因が考えられています。


    1)体質的要因
    日本人の約半数は遺伝的に2型アルデヒド脱水素酵素の活性が弱いか欠けていて、アルコールの分解産物だるアセトアルデヒドを速やかに分解できず、少量のアルコールでもすぐに良い、顔が赤くなる、逆に活性が高い場合は、アルコールに強く作用します。アルコール依存症の約90%はアルコールに強い、2型アルデヒド脱水素酵素が高い人になります。

    2)環境的要因
    飲酒に対して寛容な環境に育ったり、飲酒する機会の多い職場、職業などの環境にいることが、アルコール依存症の発症に影響を与える。家族の飲酒様式、その社会特有の飲酒携帯、平均飲酒量、アルコールの価格と入手の容易さなど、個人的・社会的背景なども要因となります。

    3)人格傾向や心理的要因
    依存的・現実逃避的でストレスに対する耐性の低下がみられ、真面目、律儀であるなどの性格傾向の人がなりやすいと言われています。 ニコチン依存、ギャンブル依存、ワーカホリックなど、他の嗜癖を伴う事も多いです。

    4)生物学的行動要因
    アルコールは依存性薬物である、脳内の報酬系とよばれるところに作用し、その薬物を再び摂取したいという欲求を生じさせます。

    人間は生活環境や経済条件、社会的地位や知的能力など様々な条件に応じて、その要求に対する探索行動をとるとされています。

    アルコール依存症の患者さんの意思や心がけでは制御できない生物学的な脳内機構があると考えれられています。

    3.アルコール依存症の病態と臨床症状

    アルコール依存症2

    アルコール依存症の病態
    飲酒行動をコントロールできず、アルコール耐性の低下、晩酌時間の延長、脅迫的かつ持続的な飲酒となり、精神的・身体的・社会的に支障をきたすなどの症状が出現します。

    1)アルコール依存症の身体的症状・合併症
     アルコールの長期間にわたる多量摂取により、中枢神経系は慢性的に抑制され、全身に様々な障害を与えます。 またアルコールは奇形児や精神発達遅滞児の出産に関与することや発がん性作用があると言われています。

    主なアルコール依存症の臨床症状
     

    ①手指の痙攣

    ②酒やけ:毛細血管の拡張

    ③神経障害:慢性的な栄養障害により生じます。多発性神経炎(ビタミンB1の欠乏)

    ④肝機能障害:アルコール性肝炎ん、肝硬変など、女性の方がアルコール性肝障害を起こしやすいとされています。これは自己免疫疾患にかかりやすい傾向に関連すると考えれています。

    ⑤消化器障害:胃炎、胃潰瘍などが認められる場合があります。出血傾向となり、マロリーワイス症候群、書屋動静脈瘤からの大量出血もみられます。

    ⑥脾機能障害:慢性脾炎、糖尿病を伴う事が多いです。

    ⑦循環器障害:高血圧、不整脈、心筋炎による突然死も認められる事が多いです。

    ⑧性機能障害:性欲低下、インポになるとも。

    2)精神的症状

    ①アルコール幻覚症:大量の飲酒に引き続き、急性の幻覚、とくに幻聴が起こります。被害的・脅迫的内容が多く、不安感、恐怖感が強くでます。

    ②アルコール性嫉妬妄想:攻撃的で暴力行為に及ぶ場合があります。

    ③脳障害:アルコール依存症においては、意識は薄紙を貼ったような状態と言われています。意識、記憶、認知などの脳障害は長く続く、慢性的な栄養障害、トランスアミン活性の欠損により生じるとされる、ウェルニッケ症候群は、振戦・せん妄の時期に出現することが多いです。

    まず、ウェルニッケ脳炎により小脳失調症(身体の動きや歩行が不安定、眼球の運動障害など)が出現し、その後コルサコフ病といわれるつくり話、記銘力障害、見当識障害などの症状が出現します。

    3)アルコール離脱症状
    アルコール依存症患者さんは飲酒の中断により反動として、中枢神経の活動亢進をもたらし下記のような離脱症状が経過とともに出現します。

    ①早期離脱症状:飲酒停止後7〜8時間でアルコール血中濃度の低下による神経系の興奮で発症します。

    ・風邪様症状、不眠、焦燥感:指針的依存、初期症状

    ・発汗、手指振戦、頻脈、血圧上昇:身体的依存、自律神経症状

    ②後期離脱症状:飲酒停止後3〜4日に発症する。

    ・振戦・せん妄:不安・興奮状態、見当識障害、全身の粗大振戦、幻覚(多数の小動物が見える)、ときに幻聴を伴う場合もあります。

    自律神経障害も著名になります。

    最後に長い睡眠を経て覚醒し、意識が回復します。通常は3〜4日、長くても一週間で消失しますが、長期化することもあります。

    ③遅延性症状 波状的に出現します。

    軽症で3ヶ月、中等度で6ヶ月、重症で12ヶ月程度

    ・神経過敏:ささいなことで感情的になる。落ち着かない、集中力低下など ・不安定な感情:不安、あせり、抑うつなど

    ・人格的変化:自己就寝的、短絡的、衝動的、攻撃的、被害的、何かにつけ訴える、他罰的(自分には非がなく他人が悪いとする)、自暴自棄、悲観的など

    4.アルコール依存症の治療

    治療の目的はは飲酒行動が変化し、アルコール依存しないせい買うt行動となることを目指します。 そのためには、身体的障害の治療のみならず、精神的・社会的な領域に包括的・継続的な治療が必要となります。

    1)薬物療法
    ①離脱初期の治療 ・ベンゾジアゼピン系抗不安薬:セルシンやホリゾンの投与を行います。

    アルコールと交差耐性をもつので、解毒を図り、離脱症状への治療として利用されます。

    ・栄養補給、補液、電解質補給:栄養状態の低下、発熱、発汗などの自律神経症状などにより、脱水の改善のために行われます。

    また、振戦を重症化すると、低マグネシウム血症や不整脈を引き起こす低カリウム血症などの予防として、マグネシウム・カリウムが補給されます。

    ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症やニコチン酸欠乏によるペラグラ脳炎予防のためにもビタミンの補給が必要になります。

    ②離脱期以降の治療 ・抗酒薬(シアナマイドなど):アルコール分解産物だる汗つアルデヒドの代謝阻害薬である,断酒の補助役として使用されます。

    少量の飲酒でも悪心・嘔吐、頻脈、呼吸困難などを引き起こすので、十分な説明と注意が必要になる薬物になります。

    ③合併症に対する治療 ・肝機能障害:安静と十分な栄養補給を行います。

    脂肪肝には肥満度に応じエネルギー調節を行います。

    浮腫や脱水がある場合は水分・塩分制限や利尿薬が使用されます。

    肝性脳症が発症すれば、アミノ酸製剤の点滴など行い治療を行います。

    ④その他:合併症の症状により多少的な治療が行われます。

    2)精神療法
    依存的な性格や不安定な心理状態や家庭・社会的問題も抱えている事が多いため、個人的・集団的精神療法が行われます。

    3)断酒会、その他自助グループ
    断酒会や自助グループであるAAへの参加は疾患にた知るう正しい知識を得て、共感し合える同じ仲間と励まし合いながら治療を継続することができ有効であるとされています。

    4)家族治療、ソーシャルワーク
    家族は離婚や経済的危機状況であることが多い場合があります。飲酒のいち用が家庭内の葛藤であることもあります。配偶者、家族へのカウンセリングによる周囲の環境調整も重要となります。

    5.アルコール依存症患者さんの看護の展開

    看護のポイント!

    急性期

    ①離脱症状への緊急な対応と事故防止、環境調整

    ②脱水、電解質異常、体温以上など全身状態改善への変女 慢性期

    ③アルコールに依存しない生活行動への支援

    ④家族への支援

    アルコール依存症患者さんの看護計画【急性期】


    看護問題

      #身体的外傷のリスク状態:離脱症状 睡眠パターンの混乱:離脱症状の振戦・せん妄、幻覚の出現による恐怖、落ち着きの無さ


    看護目標
     

    ●離脱症状から回復する

    ●身体外傷がない

    ●適切な量の睡眠が得られる

    ●恐怖感を表出し、症状が穏やかになる。

    観察項目(O-P)
    1)患者の言動・訴え
    ①不眠
    ②焦燥感
    ③一過性幻覚

    2)自律神経症状 発汗、発熱、おかん・戦慄・手指振戦・頻脈、血圧上昇、呼吸促伯

    3)振戦・せん妄の有無

    4)知覚障害の有無と程度

    5)薬物療法に対する反応・副作用

    6)検査データ:尿検査、鮮血便検査、X線検査、頭部CT、血液検査(特にCK)

    援助計画(T-P)
    1)離脱早期症状を発見したら速やかに医師に報告する。

    2)支持の薬物の確実な投与

    3)環境整備

    4)そばにいて安心できるよう話しかけ、訴えを受容・傾聴する。

    5)部屋の天気はつけたままにする(せん妄によりおびえているので気を落ち着かせる)

    6)睡眠の援助


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