ギプス装着中の患者さんの看護計画│援助のポイントや注意点など解説します。

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    By看護研究科 小日向 さくら

    みなさん、こんにちわ。 看護研究科の大日方さくら(@lemonkango)です。

    今回は、ギプス装着中の看護について解説したいと思います。
    吹き出し イラスト6

    ギプス装着中の患者さんの看護計画│援助のポイントや注意点など解説します。







    1.ギプス固定ってそもそも何?理由と根拠や援助のポイントを解説します。

    デルマトーム ギプス固定の目的について解説します。
     

    ①手術後の患肢や関節の安静を保持する ②骨折や脱臼の整復後の固定を行う ③変形の矯正や予防

    になります。 ギプス固定の観察ポイントについて解説します!
     
    圧迫障害
    A)循環障害
      観察項目(O-P) ギプス装着部位より末梢の皮膚や爪の色や性状 浮腫・冷感・爪甲色の変化・プレッシャー反応(爪を圧迫除圧後に色がもどるか)・締付感・疼痛の程度・動脈拍動の微弱化など 根拠
    下腿骨骨折や小児の上腕骨顆上骨折に頻発します。 手指の屈曲傾向・他動伸展時の疼痛や増悪する疼痛がある場合は、フォルクマン拘縮が疑われるので細心の注意を払って観察していく必要があります。
    コミュニケーション10 B)神経障害
      観察項目(O-P) 疼痛 しびれ 知覚鈍麻 ギプス装着部位より末梢の運動障害の有無

    母指側:橈骨神経麻痺 小指側:尺骨神経麻痺 中指付近:正中神経麻痺

    :必ずここはしっかりと覚えておきましょう! 国試に出題される事が非常に多い解剖生理になります。 根拠
    橈骨神経・尺骨神経・正中神経・腓骨神経に頻発する 上肢のギプス固定後に、手指の運動が弱く知覚鈍麻があれば、上肢の神経障害を起こす 下肢のギプス固定後に、第1趾の運動が弱く足背の知覚鈍麻があれば、腓骨神経麻痺が疑われる
    C)皮膚障害(水疱・壊死)
      観察項目(O-P) 疼痛 掻痒感 発熱 白血球数の増加の有無 根拠
    踵骨部・腓骨小頭・仙骨部・内踵部・外踵部・大転子部などが好発部位である 創汚染
    観察項目(O-P) ギプス汚染の範囲 感染徴候の有無 ギプス周辺の異臭 根拠
    出血や滲出液が多いとギプスの上まで出てくることがある
    D)筋萎縮・関節拘縮
      観察項目(O-P) 関節可動域の縮小や筋力低下の有無 根拠
    安静に伴う運動障害が原因で起こるので、患側・健側ともに観察する 体幹ギプス装着時のキャスト症候群
    観察項目(O-P) 悪心・嘔吐・腹部膨満・腹痛など 根拠
    体幹ギプス装着時に起きる急性胃拡張 体幹ギプスの前弯が強いと上腸管動脈の循環障害を起こすことがある

    2.ギプス固定の看護計画

    車椅子

    2-1.ギプス固定の看護問題一覧

    ギプス装着中の看護問題リストの一覧をご紹介します!

    #1ギプス装着中に関連した不安がある。 #2ギプス固定中、局所の圧迫によりギプス障害が起こる可能性がある。 #3ギプス固定中、患肢が使えないことによりADL制限がある。 #4長期間のギプス固定により、患肢の関節拘縮や筋萎縮が生じる可能性がある。

    3.ギプス固定の看護計画

    術後出血 画像 装着前 #1 看護目標 固定の必要性を理解でき、安心した処置が受けられる ギプス固定の観察項目(O-P) 1.疾患の理解度 ギプス固定の必要性 2.不安内容 ギプス固定の援助計画(T-P) 1.ギプス巻きの介助 2.ギプス装着のオリエンテーション 3.ギプス巻きの介助 4.不安内容に対する説明 5.不安内容が口に出して言えるような雰囲気を作る ギプス固定の教育計画(E-P) 1.固定中の注意事項について説明する ①ギプス障害 ②患肢の安静 ③ギプスの管理方法 装着中 #2 看護目標 良肢位が守れ、症状の変化が報告できる ギプス固定の観察項目(O-P) 1.圧迫感、疼痛、しびれの有無 2.知覚異常及び運動障害の有無 ①上肢:尺骨神経麻痺 ②下肢:腓骨神経麻痺 3.循環障害 退色反応、爪床色、チアノーゼ、浮腫、冷感 4.患肢の皮膚状態 掻痒感、悪臭、分泌物の有無 5.肢位 6.ギプスの破損、変形の有無 ギプス固定の援助計画(T-P) 1.ギプスの乾燥を促す ①新聞紙、ドライヤーなど使用する ②布団を患肢に直接かけないよう離被架を使用 2.近縁処理:伸縮性絆創膏使用 3.肢位調整 4.ギプス障害出現時、医師に報告 5.ギプス割り入れ時の介助 6.開窓時は皮膚の状態を観察、マッサージを行う 7.ギプスシャーレ時、固定を確実に行う 8.下肢を挙上する ギプス固定の教育計画(E-P) 1.ギプスの汚染、破損に注意するよう説明する ①入浴時のギプスの保護はビニールで覆う ②移動時はギプスが当たらないようにする 2.ギプス障害出現時は速やかに伝えるよう説明する ①圧迫感、痛み、しびれ ②手指、足趾の運動不良 ③腫脹、冷感 3.良肢位の保持の必要性について説明 #3 看護目標 必要な運動が行えADLにおける工夫ができる ギプス固定の観察項目(O−P) 1.ADL ①利き手交換:食事、整容、更衣、トイレ動作 ②移動:車椅子、松葉杖 ③身の回りの整頓 2.ストレス ①精神状態 ②身体的制限 ギプス固定の援助計画(T-P) 1.ADLの介助 ①食事:配膳、下膳、セッティング ②移動:準備、介助、 ③清潔:清拭、洗髪、足浴 ④更衣:着脱 ⑤環境整備 2.精神慰安 3.同室者とのコミュニケーションを取り持つ 4.ストレス内容が口に出して言えるような雰囲気を作る ギプス固定の教育計画(E-P) 1.気分転換の必要性について説明 2.健肢の筋力トレーニングの方法について説明する 3.利き手交換の必要性について説明 4.整理袋や補助具の活用方法について説明 除去後 #4 看護目標 積極的にリハビリテーションが行える ギプス固定の観察項目(O-P) 1.患肢の運動 2.運動時の関節痛 3.運動時の筋肉痛 4.患肢の筋力低下、痩せ 5.リハビリテーションの進行度 6.リハビリテーションに対する意欲 ギプス固定の援助計画(T-P) 1.患者とともにリハビリプログラムの作成 ①筋力トレーニング ②自他動運動 ③運動前のホットパック 2.リハビリテーションの進行に合わせた激励 ギプス固定の教育計画計画(E-P) 1.リハビリテーション室での訓練を受けるように伝える 2.病室での自動運動を指導する。 Twitterやっています! ぜひ、フォロワーしてね❤(ӦvӦ。) お役に立ちましたら是非ブログランキングをクリックしてください!  

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