みなさん、こんにちわ。 看護研究科の大日方さくら(
@lemonkango)です。
看護学生さんは、良く「患者さんとどう関わっていいかわかりません」などのコミュニケーション技術についての不安などが実習を通して不安や苦悩が押し寄せてきます。 私もそうでした。
ですので、今回は看護学生さんが行うコミュニケーション方法10選を解説したいと思います!
1.看護師・看護学生が行う治療的コミュニケーション技術

私たち、看護師・看護学生・保健師・助産師など何かしらの病気が発症し外来・入院してくる患者さんは「病気」に対する今後の不安感などあります。
【患者さんの想いや悩みを表現してもらうよう、コミュニケーションを図る】
実地指導者や、部屋持ち看護師、教員などが口酸っぱくして上記の内容を言いますが・・・ 言葉では簡単ですが、実際に学生さんが実習初日にガチガチに緊張しながらも患者さんへ挨拶を行いコミュニケーションを図った所で、すぐに胸の内を明かしてくれる患者さんはいません。
それは何故なのか?
そう、看護学生さんに対して【信頼関係】が成り立っていないからです、 例えれば、しつこいナンパ男に言い寄られても相手にしませんよね? それと一緒だとわたしは思います。 そのため、看護学生さんは効果的なコミュニケーション技術を行い、貴重な実地実習で承諾していただいた患者さんに心を開いて頂くよう働きかけを行う事が大事。 それが、看護学生・看護師の第1ステップになる看護技術の1つになります!
ここからは、看護としてのコミュニケーションは何か?について解説したいと思います。 この記事で一番、専門知識として覚えておいてほしいポイントは、ズバリ
「コミュニケーション的治療的関わり」
になります。 時間が経過するに連れて、患者さんと笑顔で話せて何気ないコミュニケーションができるようになると思います(よっぽどの人見知りがなければ・・・)
看護学生さん・看護師さんは、しっかりとコミュニケーションを行う方法や技能をただ何となくやっていませんか? 【患者さんは友達ではありません】
ましてやお互いに精神的な部分で依存する立場でもありません。 いくら社交的なコミュニケーションが取れていたとしても、それは治療的な意味合いでは患者さんにとっても私たち看護師にとっても意味のないものになります。 学生さんはしっかりと、治療的コミュニケーションを行うように心がけるようにしましょう!
看護学生さんが知りたいコミュニケーション技術13選とやってはいけないコミュニケーションとは
看護学生さん・看護師がコミュニケーションの技能を高める方法として2点の方法があります。
治療的コミュニケーション方法の古典的な
【オピニオンオプナー】【言語的プログラムについて】
を取り入れてご紹介させていただいてます。「コミュニケーションの技能を高める方法 2点」のご紹介が終わりましたら、簡単にご紹介したいと思います。 1.話題の導入 「きょうは随分暑いですね」
2.観察したことを表現する 「あら、ヘアスタイルを変えましたね」
3.受容 うなずく、「そうでしょうね」「分かります」
4.会話を促進する 「続けてください」「それからどうなったのでしょう」
5.看護師が感情表現する 「私は〇〇さんにそう言われて嬉しいです」
6.看護師が自分の考えを表現する 「私は〇〇さんの考えを伺って、〇〇さんはご自分のことをよくわかっていらっしゃるんだな、と思いました。」
7.患者の感情表現を促す 「〇〇さんは、今どんなお気持ちですか?」
8.患者が考えていることを表現できるように促す 「そのことについて〇〇さんは、どう考えていらっしゃいますか?」
9.明確化 「今、家族がと言われましたけど、それはどなたのことですか?」
10.焦点化 「そこのところをもう少し詳しく話してくれませんか?」
11.要約 「〇〇さんが、きょう一番話したかったことは、お母さんにもっと分かって欲しい、ということだったんですね」
12.話を元に戻す 「ところで、先ほど話していた薬のことですが・・・」
13.効果的な沈黙 注:実習中、会話が続かず患者・看護学生さんが沈黙し会話が続かない場面があるかと思います。
13.効果的な沈黙についての詳細もこちらの記事でご紹介したいと思います。
になります!
次に、患者さんが不快に感じる、治療的な意味がないコミュニケーションについて解説します
1.いきなりおびやかす話題から始まる 「あなたが抱えている問題についてですけど・・・」
2.非難 「あなたの考えは間違っている」
3.「看護師が話しすぎる」
4.看護師が話さなすぎる
5.意味のない沈黙
6.効果のない慰め 「大丈夫、大丈夫、なんともない」
7.しつこい質問 「あなたの具合はどうですか、話してみませんか、自分のことを分かってもらえると楽になるでしょう、さあ、どんな具合ですか?」
8.意味なく話題を変える。
学生さんは、1人の患者と一緒にいる時間は果てしなく長く、話す事が無くなって効果的でないコミュニケーションを行なってしまうときがありましよね?
大丈夫です 私もそうでした。 上記で上げたコミュニケーションは絶対駄目だとは言いませんが、なるべく避けた方が良い一例になります! 2.患者さんとの関係を良くするには

難しい事はいいません。
一言でいうならば【非言語的・言語的】の2つを観察しなさいよ ということです。
口では穏やかに喋っている患者さんでも、眉間にしわが寄っていたり、腕組みをしていたり、ソワソワしていたりと・・・ 言葉だけでなく患者さんの態度からも重要なメッセージを持っている事が非常に多いです。 「全人的に看護せー!」と指導者さんや教員・教授から指摘される通り、それが意味する事を深く考察するようにしましょう! 3.看護学生さんが知りたいコミュニケーションの技法

学生さんが一番知りたいであろう、コミュニケーション技法についてです!
看護で何故、コミュニケーションが重要となるのか、 何も、患者と仲良く笑い合える仲に成れとはいいません。
患者さんがなりたい成り行きに対し看護学生がどこまで歩み寄れ、目標に到達できるよう調整や教育ができるのか。 非常に高度のコミュニケーションレベルが求められるからです。 自分に置き換えて考えてみましょう 仮に自分自身が患者として入院しました。 看護師から突然、術後◯日なので、廊下を歩きます と言われたら、素直に頷く事ができますか?
術後で痛みもあるし、麻酔の効果が抜けきれずフラフラするし、慣れない環境でイライラするし、今後どうなるのか仕事は?家庭か?と不安になっているのに・・・ なんて、突拍子もない想いが込められていない事を平然とこの看護師は言うんだろう?と思うはずです。 これだと、お互い良い関係は築かれず治療に悪影響を及ぼすリスクが潜在します
「ヘイズとラーソン」は患者の成長を促す治療的な人間関係の提供を看護の重要な役割として位置づけ、このよう治療的関係を発展させる治療的コミュニケーションの技法と、それを阻害する非治療的コミュニケーションの技法のそれぞれについて明らかにしている。引用 - Wikipedia
では、治療的コミュニケーションについて説明します
1.沈黙 関心と期待が寄せられる沈黙は、患者にすすんで話をしたいという気持ちを起こさせる。
2.受容 :相手を受け入れている表示 「ええ」「ふーん、ふーん」「そうですね」「うなずく」など
3.認知 :相手を認め、気づいたことを知らせる 「Sさん、おはようございます」「あら、髪をきれいになさったのね」
4.献自: 看護師の存在を患者に利用させること 「しばらくそばに座っていましょうね」「あなたとここにいましょう」
5:開示 :話題導入の主導性を患者にとらせること 「何かお話ししたいことはありませんか?」「何を考えていらっしゃるのですか?」
6.一般的リード:話を続けられるよう励ますこと 「続けて」「それから?」
7.順序立て:出来事の関係を時間的系列的に明瞭にすること 「どういうことがあって…になったのでしょうね?」 「それは…の前でしたか、あとでしたか?」
8.観察: 気づいたことを言葉にすること 「緊張しているようですね」「あなたが…だと私もつらいわ」
9.表現の促し: 患者の気づいたことを話させること 「不安なときは言ってくださいね」「どうなさいました?」
10比較の促し: 類似点と相違点を気づかせること 「それは…のようなものでしたか?」 「似たお様な体験をしたことがありますか?」
11.反復: 言いあらわされたことの主な点を繰り返すこと 患者:「眠れないんです。一晩中、目を覚ましていたんですよ」 看護師「眠れないんですね」 反射 患者に質問や感情や考えの内容をそのまま返すこと 患者:「先生にお話すべきでしょうか?」 看護師:「あなたはそうすべきだと思いますか?」
12.焦点化: 話題を一転に集中させること 「それは大事なことのようね。それを理解するのにもっと時間をかけてもいいわね」
13.探索: 問題や考えを深く探ること 「それについてもっと話してください」
14.情報提供: 患者が必要とする情報を提供すること 「面会時間は◯時〜◯時までです。」
15.明確化: 意味がはっきりしないことや、あいまいなことを明瞭にしようとすること 「お話がよくわからないです」
16.現実提示: 何が実際に起こっていることなのか考えるように仕向けること 「部屋には誰もいませんよ」 「お母さんはここにはいませんよ。私は看護師です」
17.疑念の表明: 患者の現実の受け取り方の不確実な点を口に出して指摘すること 「そんなおかしいことってあるかしら?」「ほんとうに?」「信じられないわ」
18.合意による確認: 言葉の意味の一致を求めて、相互理解を探し求めること 「あなたと同じように理解したのかしら、どう?」
19.言語化: 患者がにおわせたり、ほのめかしたりしたことを口に出していうこと 患者「あなたの他の誰にも言えません。時間の無駄ですよ」 看護師「だれもわかってくれないと思っているんですね?」 評価の促し 患者に自分の経験を評価するように求めること 「……についてはどう感じますか?」
20.感情理解の試み: 間接的にしか表現されていない患者の感情を、言葉に出して探ること 患者「大海に放り出されたようです」 看護師「とても寂しいのでしょうね?」
21.協同の提言: ともに分かち合い、一緒に努力してやっていこうと、患者の申し出ること 「何が不安の種なのか、話し合ってみつけられるかもしれませんね」
22.要約化: 前に話したことを筋立ててまとめること 「……と言ったんですね」
23.行動計画の促し: どのような行動をとれば、将来の状況にふさわしいかを患者に考えさせる 「どうしたら他の人に迷惑にかけずに、あなたの怒りを表現できるかしら?」
上で説明した以外に、 【聴くこと、ユーモア、示唆】
(問題についての自分の考えやアイデアを提示する)なども治療的コミュニケーション技法があります!
特に【ユーモア】は緊張感やわだかまりを解く効果があり、相手との関係性や状況を判断し適切な用い方をすれば、コミュニケーションを円滑化する上で有効な働きをすると言われています。
4.学生さんが嫌がるプロセスレコードを行う意味について

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