引きこもりの方の疾患の理解:パニック障害│全般性不安障害の看護について解説していきます!

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    By看護研究科 小日向 さくら

    みなさん、こんにちわ。 看護研究科の大日方さくら(@lemonkango)です。

    今回は、精神看護学の領域の「引きこもりやうつ病、自殺にも繋がってしまう、精神保健指定医も誤診するSAD(社会不安障害)不安障害・パニック障害など」を解説していきたいと思います!

    中々、目に見える疾患では無いので、精神看護は難しいと思いますが、なるべく分かりやすく解説していきますので最後までご覧になってくださいね!



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    パニック障害│全般性不安障害の看護について解説していきます!



    引きこもり4

    1.はじめに・・・



    「他者から悪く思われたらどうしよう」

    という気持ちから人前などで過剰に恐怖を感じてしまう状態を

    社会不安障害(SAD)」

    と言います。

    社会不安障害では、緊張や恐怖から様々な症状が出現します。

    特定の状況で症状が増悪しやすい傾向があります。

    その疾患にどのような症状があり、どのような状況で悪化するのかをすることは病気と上手に付き合っていくためにとても大切なことになります!

    それでは下記の項目で解説をしたいと思います! 

    引きこもり3

    2.SAD(社会不安障害)の症状の根底にあるもの


    社会不安障害では様々な症状が生じますが、実はその根底にある感情は一つしかありません。 それは

    「他者からの否定的評価に対する恐れ」

    というものです。

    「周りの人から笑われたらどうしよう」

    「人前で失敗して恥ずかしい思いをしたらどうしよう」

    このような「他者から悪い評価を受けるのではないか」という恐れが社会不安障害の根底にはあります。

    そして、この感情から付随して様々な精神症状、身体症状が生じてきます。

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    3.SAD(社会不安障害)の症状


    誰だって注目を浴びる場に経てば緊張するものです。しかし、正常であれば緊張はするものの、その緊張に対してなんとか対処することができます。

    しかし、社会不安障害の場合、このような他者からの注目を浴びるような社会的状況に対して恐怖が勝ってしまい、著しい不安・恐怖とそれに伴う様々な症状が出現します。

    それだけでなく次第に人前やひと目につく状況を避けるようになり(回避行動)、またそういった状況に対して強い恐怖や苦痛を感じながら毎日を過ごさなくてはいけなくなります。

    放置すれば社会的な支障はどんどんと大きくなり、恐怖から仕事が出来なくなったりしまったり外出が全く出来なくなってしまうこともあります。 社会人の方が上記に当てはまります。

    さらに中高生の引きこもりのなってしまった患者さんご本人も自室に引きこもりPCやゲームに熱中している場面があるかと思います。

    これは決してゲーム依存症ではなく、回避行動の一つです。

    社会不安障害で認められる精神症状について代表的なものをご紹介したいと思います。


    1)社会的状況での過剰な緊張・恐怖

    社会不安障害
    は、他者から注目を浴びるような状況において過剰に恐怖・緊張をするようになります。

    注目される状況というと、人前での発表、スピーチなどが挙げられます。

    このような状況に対して強い恐怖・緊張をかじるのはもちろんですが、実際に注目を浴びる場に限らず症状は出現し得ます。

    例えば同僚との日常的な雑談でも、本人が「注目されている・・・」と感じてしまうと、たとえ同僚が特段に注目していなかったとしても、緊張は増悪し、強い恐怖や苦痛を感じるようになります。

    中高生でも学校に行くことが恐怖・緊張を感じ不登校へとなってしまいます。

    2)回避行動

    注目されている(と感じる)状況での強い恐怖・緊張というのは、本人にとっては非常に強い苦痛となります。

    そのため、このような状況を避けるようになっていく傾向があります。

    これを
    「回避行動」

    と言います。

    回避行動とは、なるべく目立たず、人前に出ないようになる、社会生活・日常生活に必要なことまでも回避するようになることもあり、これを患者さんの生活を大きく害することとなります。

    例えば、仕事上必要な電話対応や上司との会話を避けるようになってしまい、仕事が出来なくなってしまう。

    日常生活で必要である買い物や近所付き合いを避けるようになってしまい、日常生活が送れなくなってしまうこともあります。



    3)不合理な緊張で有ることは理解している

    社会不安障害
    の患者さんは

    「こんなに緊張するのはおかしい」

    「こんなことでこんなに恐怖を感じるなんておかしい」

    と自分の緊張・恐怖について、それが不合理であることを十分理解しています。

    そのため、患者さんに
    「そんなに緊張することないって」
    「緊張しすぎだよ、もっとリラックスして!」

    とアドバイスるすることは禁忌となります。

    なぜならば、そんなことは当人が一番良くわかっているからです。 不合理であるのは分かっているけども、強い恐怖や緊張はやってくるため、その狭間で患者さん本人が他者からのプレッシャーで苦しんでしまうのです。

    4)自己評価の低下

    社会不安障害
    が適切に治療されない期間が長引けば、症状は徐々に増悪し、回避行動も増えていき、出来る活動が徐々に狭まっていきます。

    また、過剰な恐怖・緊張が不合理なものだとは理解していますから、

    「こんなことで恐怖を感じるなんて・・・」

    と自分を情けなく感じるようになってしまいます。 このようなことが続くと、次第に自己評価が低くなっていき、更に活動ができなくなるという悪循環に陥ります。また自己評価が低くなりすぎると

    「自分なんて生きている意味がない」

    などといった考えに至ってしまうこともあります。

    これが一番危険信号になります。 

    「他者からの目」に恐怖を感じている患者さんは決して自ら専門家に相談することはありません。

    ですので、日本は自殺大国と言われる所以なのです。

    対策として、ご家族や周囲の信頼感がある友人などが専門家へ受診をすすめる事が非常に重要となります。


    5)社会不安障害で見られる身体症状

    社会不安障害
    では注目されている(と本人が感じる)状況において、過剰に緊張してしまうため、緊張に伴った

    自律神経症状」

    も認められます。

    出現する自立神経症状は様々ですが、正常な緊張で出現する症状と基本的には同じです。

    私達も普段緊張すると、動悸がしたり手汗をかいたり、呼吸が荒くなったりしますよね?

    社会不安障害で認める症状も基本的にはこれと同じです。

    しかしその程度は正常の緊張とは比べ物にならないほど強くなります。 社会不安障害で認められる代表的な身体症状をご紹介します。

    ・声が震える

    ・顔がひきつる

    ・顔が赤くなる

    ・動機、胸痛

    ・息切れ、呼吸苦

    ・震え

    ・発汗

    ・しびれ

    ・腹痛、下痢



    自殺

    4.SAD(社会不安障害)の症状が増悪しやすい状況について

    社会不安障害の症状は、どのような時に出現しやすくなるのでしょうか?

    社会不安障害の根底にあるものは

    「他者からの否定的評価に対する恐れ」

    だと上記で記述しました。

    そのため、他者からの評価を受けやすい状況で症状は増悪する傾向があります。

    反対に評価をあまり受けない状況では症状は発症しにくくなります。気心のしれた家族や友人の前だったり、落ち着ける自分の部屋だったりでは身体症状が出現することはほとんどありません。

    社会不安障害の症状が悪化しやすい代表的な社会的状況をご紹介します。

    なおこれ以外の状況でも、患者さん本人が

    「他者から悪い評価をされるのではないか」

    と不安・恐怖を感じるような状況では症状が増悪しやすくなります。

    ですので、無理やり仕事に行かせたり、引きこもりになってしまったお子さんを無理やり学校に行かせる事は治療の妨げとなります。

    下記で代表的な症状が増悪しやすい場面についてご紹介します。

    1)人前での発表や会話

    注目される状況として、代表的なのは人前に出ることです。

    仕事ではミーティングや会議での発言・発表が典型的な状況です。

    また、仕事以外では結婚式などのイベントでのスピーチなども該当します。

    中高生では教師から問題を当てられたり、ホームルームや休み時間に誰とも話せなく、周囲からの目を気にしてしまい、不登校となる傾向が非常に強いです。

    2)電話・突然の訪問

    電話対応は、社会不安障害が増悪しやすい状況の1つです。

    その理由は、電話は突然かかってくるからです。

    特に仕事の電話などは、患者さんの都合に合わせてかかってくるのではなく、相手の都合でかかってきて、それに合わせて対応しないといけません。 事前のこころの準備が出来ない分、症状が増悪しやすいのです。

    同じように、職場の同僚が心配して突然、ご本人のご自宅へ突然訪問することも同様です。

    中高生の引きこもりの方も同じことが言えます。

    3)会食

    患者さんによっては、今まで食事を食べる際に「見られてる」ことを意識しすぎてしまい、緊張から上手に食べられなくなってしまう事があります。

    さらに悪化すると、家族での食事や飲食店などもできなくなります。

    4)目上の人・初対面の人との面談:さらに悪化すると友人・同僚との会話

    会社の上司など目上の人と話すのは、普通の人であっても緊張するものです。

    特に仕事であれば、上司からの評価は大きな影響がありますから当然です。

    さらに、出社拒否や不登校が続くと同僚、友人やクラスメイトに患者さん本人は

    「どんな目で見られているのだろう・・・」
    と感じてしまいます。


    5)記帳

    患者さんからのお話で時々聞くのが結婚式・葬儀などの記帳で手が震えてしまい上手く書けなくなってしまうというものです。

    記帳の際は、目の前に受付の方がいます。

    記帳に「注目」しているというほどではありませんが、見てはいます。 これを

    「注目されている」

    と過剰に考えてしまうのです。

    5.SAD(社会不安障害)の症状はただの緊張や恐怖ではない。


    社会不安障害の症状は、

    「人前で緊張するくらいでしょ」

    「ちょっとシャイだってことでしょ」

    と軽く扱われてしまうことがありますが、そんな単純なものではありません。

    社会不安障害
    の緊張・恐怖は、正常な人が人前で緊張する生理反応とは「異質」の強い恐怖や苦痛を伴うものなのです。

    社会不安障害では、人前での記帳から対人恐怖、社会恐怖などを引き起こし、引きこもりがちとなったり二次的にうつ病を発症してしまう場合があります。

    実際、社会不安障害の患者さんの半数以上は何らかの精神疾患を併発していると報告されています。

    並存する精神疾患は様々ですが、うつ病、アルコール依存症、他の不安障害などが比較的多く認められます。

    最悪のケースでは自殺に至る例もあります。

    そのくらい、本人は非常に苦しい思いをしているということです。 社会的な障害も非常に高い疾患であり

    「たかが緊張しやすいだけ」

    などと軽くみてはいけません。
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