母性看護実習で学んだ事 │レポートの例

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    By看護研究科 小日向 さくら




    記載日:2018/06/09
    更新日:
    小児 検温1

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    大日方さくら


    こんにちわ! 看護研究科の大日方 さくらです! 今回は 【母性看護実習で学んだ事 │レポートの例】について解説したいと思います!






    発達課題1

    1.母性看護実習で注意すること


    2年次の母性看護学実習では、大学附属の大学病院(産婦人科やクリニックなど)へ看護実習に行きました。

    私の受け持ちの方々はすべて自然分娩でした。

    そこで、コミュニケーションをとるときに気を付けていたことは、1つです。

    それは、「普通」という言葉を使わないということです。

    そもそも妊娠出産において「普通」の状態は存在しません。

    また、特にリスク分娩が比較的多い大学病院では、出産に対して母親がナーバスになっていたり、「異常」であることに対してとても敏感になっていたりすることがあります。

    母親に最も近くにいる存在である看護師は、言葉選びに注意しなければならないと強く感じました。

    発達課題3

    2.母性看護実習で学びと大切なこと


    初めての実習は緊張と不安、焦りで思うようにはいかなかったけれど、とても貴重な体験ができました。

    自分が立てた行動計画に沿って援助を行おうとしても患者さんの体調によっては実施できなかったり、担当以外の患者さんの援助をさせてもらったときも上手くいかず 自分の力不足に対してイライラしたりすることもありました。また、自分がしなければならないことが増えるにつれて患者さんのことではなく自分の目の前にあることで精一杯でした。そういう自分を見て、私は本当に看護師に向いているのか、このまま看護師を目指していていいのかと不安になりました。私は一人っ子で弟や妹など誰かのお世話もしたことがなかったし、祖父母も遠くに住んでいるため 違う世代の人たちとの接し方もわからず、 今となって考えてみると患者さんに気を遣わせていたと思います。

    けれども頑張って自分のことを話してくれる患者さんや近くでアドバイスやサポートをしてくれる看護師さんたちのおかげで無事にこの実習を終えることができました。私はこの実習を通して、ますます看護師になりたいという気持ちが強くなりました。

    2-1.妊娠期


    妊娠期の看護で学んだことは、家族を含めた母親の精神的サポートとなれるような関わりをしていくことが大切だということです。

    妊娠期においては、外来診察で妊娠経過や妊娠・出産についての不安、胎児や母体の状況を医師と助産師が共有していました。

    助産師は、母親と同性であり母親との距離も近く、かつ医療の専門知識も持っています。

    そのため、女性ならではの悩みや不安を共有することのできる、母親にとっては心強い存在だと感じました。

    そこで大切になってくるのが、母親に対する声かけです。


    妊娠は、生物学的にみれば女性の身体に起こる生理的な現象で、生殖機能の自然な過程です。

    同時に、妊娠には家族と社会、文化が関わるため、社会的な事象でもあります。

    そのため妊娠中は、母親も家族もさまざまな適応変化に迫られ、身体の変化や心理・社会的なストレスは、心身的な健康へのリスク因子となり合併症を引き起こす場合もあります。

    そのような健康問題は、分娩期や産褥期、さらには生涯を通じた女性の健康に影響を及ぼすこともあると考えられるのです。

    しかし、そこで助産師や看護師などの看護職からの一つ一つの声かけによって、母親の不安を軽減したり、悩みを共感していけるような関わりが必要だと考えました。

    特に、初産婦の場合は、経産婦と比べて不安が大きいため外来診察で共感や傾聴をし、母親の気持ちに配慮した声かけをすることによって母親の心に寄り添っていたのが印象的でした。

    この時期の看護は、母親と家族が身体的にも心理社会的にも大きく変化している時期であることを理解し、母親やその家族の個々のニーズに応じて支援の内容や本質を変えていくことが求められます。

    女性は妊娠によって、内分泌環境の変化に適応し身体変化に順応するだけでなく、心理的には妊娠を受容して母親となり、胎児との愛着を発達させ、家族への子どもの受け入れを準備し、出産に備えなければなりません。

    父親や子どもにとっても、妊娠期は新しい家族を迎えるための適応過程にあり、情緒的に動揺する時期です。そのため、初産婦・経産婦に関係なく、家族を含めた実際的な援助や、情緒的なサポートが必要だと考えました。

    そして、この時期のストレスに対処していくためには、母親自身の適応能力とともに父親などのキーパーソンによる支援が必要であり、社会的なつながりが大きな役割を持つと考えました。

    2-2.分娩期


    私が分娩期の看護で学んだこと、大切だと感じたのは3つです。


    ・命の大切さと尊さ

    ・出産体験にポジティブな意味づけを行っていく

    ・母親に正しい知識を持ってもらう


    命の大切さと尊さ

     
    実際に分娩を見学して、「命の尊さ」を身をもって感じました。十か月の歳月を経て小さな受精卵から人の形になり、母体の外に出てから「生きる力」を持って生きていく。出産は子の「生まれる力」と母の「生む力」が合わさって初めて成り立つということを目の前で見ることができ、とても感動したのを覚えています。

    どの子どもも生まれる運命であり、生きる運命であると強く感じ、無駄な命などないのだと感じました。

    出産体験にポジティブな意味づけを行っていく

     
    母親の出産体験にポジティブな意味づけを行っていくことがとても大切です。

    出産体験がネガティブである場合、早期産褥期にはうつ状態になりやすいということを学びました。

    さらに、想像していた分娩と現実が大きく異なる場合には、出産体験が否定的となり、自尊心が傷付き、精神障害を呈することもあるという話を聞きます。

    そこで、看護職として分娩が肯定的に受け入れられていくようにメンタルケアをしていくことが大切だと考えました。

    母親が意欲的に分娩に臨むことができるように、

    励ましや慰めの声かけ

    頻繁な訪室

    母親を一人にしないこと

    自尊感情を傷付けないように配慮して関わることなど


    また、ときには一人でいる時間を与えたり、安心できるような空間作りをしていくことが必要だと考えました。

    さらに、産婦にとって分娩の終了が大きな喜びの体験となっているかをアセスメントすることもまた重要です。

    医療者に対する不満や、分娩環境、満足感など、分娩経過の振り返りを産婦自身の語りとして受け止め、肯定的感情が増すような声かけの中から、産婦自身が分娩体験の意味づけを語ることができるように、共感的理解をすることも大切だと感じました。

    母親に正しい知識を持ってもらう

     
    母親に正しい知識を持ってもらい、自分自身の出産に主体的に参加してもらうことが大切だということです。無痛分娩などの医療化された出産は、「お腹を痛めて産んだ子」という言葉に代表されるような日本特有の「子どもを産み出す痛み」という美徳を否定していると言われています。

    日本における無痛分娩は、そのリスクがほとんどないとされているのにも関わらず、普及率は海外と比べて低いままとなっています。

    どのような社会においても、出産や子育てをめぐる文化的慣習は多くありますが、安全が確保されているのであれば、痛みなどの苦痛を我慢する必要はないのではないかと感じました。

    そのために看護職は、母親に正しい知識を持ってもらい、母親の自己決定を支えていくことが大切だと考えました。

    2-3.産褥期

    私が産褥期の看護で学んだ大切なことは3つです。


    1、女性としての母親のニーズを尊重すること!

    2、日々の健康状態のアセスメントから状態に合わせた適切なケア!

    3、産後における早期離床と、教育的ケアの視点の大切さ!


    1、女性としての母親のニーズを尊重すること

     
    1つ目は個別性を理解し、女性としての母親のニーズを尊重することです。例えば、母親が休みたいときには休み、子どもに会いたいときにはいつでも会えるような環境を作ることなどです。

    実習先の病院では帝王切開や高齢出産などによるハイリスク分娩の件数が多かったため、母親の産後の体力回復を考えると母子別室で休むことが大切だということです。出産後は愛着形成のために母子同室が良いとされていますが、個別性を考えると必ずしも母子同室が良いとは限らないということを学びました。

    その他にも、褥婦の活動と疲労の状態に合わせた病室の環境整備をしたり、保健指導や診察のスケジュールを調整したりすることなどです。これは、教科書や授業だけでは学べない、実習ならではの学びだったと思います。

    2、日々の健康状態のアセスメントから状態に合わせた適切なケア

     
    2つ目は看護者には、日々の健康状態のアセスメントから状態に合わせた適切なケアを提供し、合併症予防のためのセルフケア能力を高める役割があるということです。

    例えば、出血や感染症、妊娠高血圧症候群や他の合併症に関するアセスメントと予防的ケアを行うことなどです。

    産科での看護計画では、元々ある健康レベルを考慮しつつ、新たな合併症を予防するというウェルネスの視点が必要とされています。特に、母親のフィジカルアセスメントでは、必ず妊娠・分娩経過の情報から予測される問題を整理し、さらに褥婦自身から得た主観的データと客観的データとを統合してアセスメントすることが大切だということを学びました。

    実際に看護者は、褥婦がセルフケア能力を得られるように、フィジカルアセスメントをしながら、褥婦に対して現在の回復過程や、異常の徴候の有無、回復を促進するための対処方法などについて説明と助言を行っていました。

    バイタルサインは褥婦の全身状態を表す指標となります。看護者は正常値を頭に入れておきながら、正常から逸脱しているのか否かだけではなく、正常から逸脱していた場合のケアまでを考えることが大切だということを学びました。

    3、産後における早期離床と、教育的ケアの視点の大切さ

     
    3つ目は産後における早期離床と、教育的ケアの視点の大切さです。看護師は、早期離床は褥婦の子宮復古を促し、悪露の排出を促し、子宮内感染を予防するという役割があります。

    また血液循環を促進し、排泄機能など全身の回復も促進します。そのような身体的な回復に対するメリットだけでなく、褥婦が健康感を持ち、育児にも積極的に取り組みを促進できるようになるという、母親役割の形成にも早期離床が大切だと考えました。

    そして、積極的な育児を促進するために必要なのが教育的ケアの視点です。産褥早期は、毎日褥婦の復古状態をアセスメントしながら、早期離床を進め、褥婦自身が育児能力やセルフケア能力を高める教育的ケアが中心になってきます。

    速やかに復古が終了し性周期が回復する時期に、家族計画のための受胎調節が自律的に行えるような教育的ケアの視点が大切だと考えました。

    また、受胎調整などの家族計画のための教育的ケアの視点だけではなく、新生児の世話に関する学習を助けることもまた重要です。

    看護者は、新生児期の子どもの特徴や生理的変化を観察しながら、十分な授乳と子どもの欲求に応える方法を褥婦が体得する過程を支えていました。

    褥婦が子どもを知る過程は、個々で異なり、個別性があります。

    そのため褥婦が子どもに関心を持ち、授乳をはじめとする世話をできるように、退院後の生活を見据えたサポートが大切だと感じました。

    2-4.新生児期

    私が新生児看護で学んだことは2つです。


    1、新生児が母体外環境を援助するためのアセスメントを行う!

    2、NICUにおいて看護者は母親役割を持つ!



    1、新生児が母体外環境を援助するためのアセスメントを行う!

     
    1つ目は新生児が母体外環境に適応するのを援助するために、アセスメントを行い、適切に対応していくことが大切だということです。

    新生児は、出生前や出生時の影響を受けた状態で母体外環境に適応していかなければなりません。

    母体の健康状態や分娩中に問題がある場合には早期対処が可能ですが、この時期に問題がなくても、出生直後からの看護・医療的ケアが適切に行われなかった場合、母体外環境への対応が難しくなり何らかの合併症を引き起こすリスク要因となってしまいます。

    そのため、新生児の正常な生理的・行動学的適応に関する知識を持ち、正常から逸脱しているか否かを判断することは、新生児の健康保持や合併症予防に重要だと考えました。

    2、NICUにおいて看護者は母親役割を持つ!

     
    2つ目はNICUにおいて看護者は母親役割を持つということです。

    新生児と母親はいつも一緒にいられるわけではありません。特に、母親の体力回復を優先する場合は、新生児はNICUに、母親は病室にいるために母子分離になります。そこで、母親役割を果たすのがそばにいる看護師です。

    退院後の生活を支えるためにも、看護師は新生児に対して母親役割を果たし、「要求をすれば応えてくれる」という新生児の愛着形成や学習の過程をサポートしていく必要があると感じました。
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