認知症の看護について 看護学生さんの事前学習に活用できる内容について解説します!

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    By看護研究科 小日向 さくら

    みなさん、こんにちわ。 看護研究科の大日方さくら(@lemonkango)です。

    今回は、看護学実習で絶対に出会うであろう認知症の看護について解説したいと思います。 ぜひ最後までご覧になってください!

    看護学生さんが使用しやすい標準看護計画についても下記の欄で紹介しています。

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    認知症の看護について 看護学生さんの事前学習に活用できる内容について解説します!





    退院指導のパンフレット作成で困る看護学生さんへ│パンフレット 作り方1

    1.認知症とは1)認知症の定義

    認知症とは、一度獲得した認知能力が何らかの理由で失われて、日常生活や社会生活が営めなくなった異常な状態をいいます。

    認知症の原因となる疾患

    ①変性性認知症:アルツハイマー病、前頭側頭葉変性症、進行性核上性麻痺、レビー小体病など

    ②脳血管性障害:多発性脳梗塞、単発性脳梗塞や脳出血、大脳白質のビンスワンガー型病変など

    ③全身の代謝異常や内分泌異常:腎不全、肝不全、低酸素、電解質異常、甲状腺機能低下、ビタミン欠乏症など

    ④頭蓋内病変:正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、脳炎など があります。

    代表的な認知症の特徴

    ①アルツハイマー型認知症 変性性認知症の代表になります。記憶障害を発症して、進行性の増悪の経過をとり、進行が一時的に停止することがあったも、長期的には悪化傾向をとり、次第に大脳機能の全般的な喪失をきたします。

    ②レビー小体型認知症 変性性認知症の中でアルツハイマー型認知症の次に発症頻度が高いです。 床上の変動(認知機能の変動)、詳細で現実味の強い幻視、パーキンソン症候群の3大特徴があります。

    レビー小体型認知症ではパーキンソン症候群を伴うため症状の進行がとても速く運動機能も急速に低下します。

    ③血管性認知症 脳の血管性病変が原因となって発症します。

    認知症症状の良い時・悪い時が明確で一時的に良くなることが特徴てきです。

    記憶障害は一般的に軽度の障害がありますが、思考判断力、実行機能障害が目立ち、知的機能の障害が強い印象があります。

    ④前頭側頭型認知症(ピック病) 変性性認知症で、前頭葉や側頭葉に限局した病変がみられ、脱抑制や常同行動、無気力といった前頭葉症状を主徴とします。 周辺症状をしめし、その治療と対応は非常に困難になります。

    特徴的な症状として人格の変化により万引きや性的いたずらなど社会的逸脱行動によって警察を介して受診される方もいらっしゃいます。

    2.認知症の症状について 看護学生さんが抑えるポイントについて

    中核症状 脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状で記憶障害、見当識障害、実行機能障害の低下などがあります。

    ①記憶障害 記憶障害は認知症に必ず見られる症状になるます。MMSEやHDSーR などの検査があります。

    実習では検査の内容をみてアセスメントするようにしましょう!

    記憶障害があるだけでは認知症とは言えず、日常生活能力の著しい低下がみられることも認知症の診断には必須の要件になっていることはしっかりと覚えておきましょう。

    ②見当識障害 見当識とは、時間、場所、人物についての認識のことです。 これもMMSEやHDS-Rの検査項目にありますので、アセスメントしてみましょう!

    ③実行機能障害 計画する、組織化する、順序立てる、行動化する、抽象化するなどの実行機能は、大脳の高次機能であり、思考判断力や実行機能の障害は認知症では必ずみられる症状です。

    ④失語・失行・失認
    ・失語:発語機能や聴覚などの障害はないのに言語の障害がみられ、言葉の意味が理解できず、語彙が減少していくことを言います。 ・失行:大脳皮質の障害によって出現します。

    四肢などの運動機能は保たれていますが、目的に合った動作・行動ができないことが特徴になります。

    障害される脳の部位によって様々な失行がみられます。

    下記にて紹介させて頂きます

    ☆観念失行:ものの名前や用途は理解できているのに正しく使用できないことを言います。

    ☆着衣失行:洋服の前後を間違えて来たりします。

    ☆構成失行:運動機能は問題ないのに、物を形作ることができない状態をいいます。

    ☆肢節運動失行:手や指、体幹、足などの柔軟な運動ができなくなる障害を言います。

    ☆拮抗性失行:左右を強調させて使うことができないことを言います。

    ・失認:資格や聴覚などの感覚機能は正常であるが、認識できない状態をいいます。

    ⑤認知症の周辺症状 認知症の臨床症状には中核症状のほかに周辺症状があります。

    周辺症状とは、日常生活や環境、周囲の人ととの関わりの中で起きてくる症状で、行動・心理症状(BPSD)と呼ばれています。

    具体的には無気力、うつ状態、幻覚、、妄想、攻撃性、徘徊、焦燥感、睡眠ー覚醒リズムの変調、不潔行為などがあります。

    また、周辺症状の発生には脳機能の低下、加齢に伴う身体機能の低下や身体症状などの身体的な要因、家族との死別、騒音や照明、スタッフの不適切な対応、身体拘束などの心理・社会的な要因が影響するとされています。

    3.周辺症状の具体的な内容に触れていきたいと思います。

    下記にて周辺症状の具体的な内容に触れていきたいと思います。

    ①無気力とうつ状態 無気力とは日常の活動や身の回りのことに対する興味がなくなり、様々な事柄への関心が低下した状態です。

    周辺症状の中では発症頻度の高い症状であり、サーカディアンリズムの崩壊、睡眠ー覚醒リズムの障害、夜間せん妄などが原因あるいは増悪因子となります。

    ・無気力:目的をもった行動の減少、行動に関わる感情の欠乏 うつ状態も発生非ドンが高く、認知症の前駆症状や初期の症状として発症します。

    うつ状態による活動性と自発性の低下は無気力と似ており、無気力とうつ状態の鑑別は困難な事が多いとされています。

    ②幻覚と妄想 認知症では多彩な幻覚や妄想がみられます。幻覚や妄想は、記憶機能障害の中核症状に基づく判断障害が発症原因とされ、認知症の中期にみられ重症化に伴って消失します。 認知症における幻視は詳細で現実的であり、特にレビー小体型認知症にみられる幻視、錯視、変形視は詳細で迷彩色で現実味を帯びていることが多いです。

    ③焦燥感と攻撃性 認知症は、中核症状によってケアや会話の意味が理解できず、それらを自分で確認しようとしても言語能力が低下しているため、状況を確認することも困難になり、不安と混乱から焦燥感や攻撃性が出現します。 また、幻覚や妄想、見当識障害は不安にゃ恐怖を引き起こし、焦燥感や攻撃性に繋がることが非常に多いです。

    ④徘徊

    ⑤睡眠ー覚醒リズムの障害
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