実習で出会う水中毒患者 多飲水患者と看護学生の関わりについて標準看護 

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    By看護研究科 小日向 さくら




    記載日:2018/02/28
    更新日:2018/05/17
    コーラ 水中毒

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    大日方さくら


    こんにちわ! 看護研究科の大日方 さくらです!今回は、精神科実習の療養病棟での実習の際に◯何年以上入院されている患者さんを受け持った

    急性期病棟で統合失調症などの患者を受け持った

    際に、多飲水傾向と申し送りや事前情報を貰った時に看護学生の関わりや学生なりにどのような援助ができるのか

    について解説したいと思います!







    水中毒2

    1.水中毒ってなんだろう?


    水中毒とは、低ナトリウム血症による脳浮腫に起因した症状のことを言います!

    水中毒の初期症状として、多飲から始まります。

    多飲に伴って、多尿による夜尿や尿失禁などがよく観察されます。

    さらに悪化すると、頭痛や消化器症状などを停止、精神症状としてはその患者さんの疾患の症状が悪化する等が生じます。

    >1-1.水中毒の病態生理


    根本的な水中毒の病態生理については解明されていません

    しかし、これではないか?という点はありますので、解説したいと思います

    水中毒=薬物関連症状

    とする事が一般的です。

    その概要の1つとして、

    抗コリン作用になります。

    抗コリン作用が唾液分泌の低下を引き起こし、強い口渇症状を招くため大量の水を飲水する場合があります。

    さらに、療養病棟で主にみられますが、

    長い期間の向精神薬の持続与薬によって、視床下部の下垂体に異常をきたし、抗利尿ホルモンの過剰分泌や口渇中枢の異常が生じる

    などの研究結果が発表されています。

    しかし、現場の看護師はよく、水中毒=薬物

    だけに関連したものと勘違いしていますが、

    水中毒に陥ってしまう原因として精神的な意味合いもしっかりと考えなければなりません。

    幻聴や妄想から逃れるためや何かしらのストレス(ストレッサー)の対処行動の1つとして強迫症状が多飲水を招いている原因の1つも考えられます。

    そのため、水中毒患者さんを受け持つ場合は、しっかりと上記の2つをアセスメントすることが重要となります。

    1-2.水中毒患者の病態生理のポイント


    ①原疾患が幻聴や妄想、ストレスになる出来事などがある

    ②抗精神病薬の与薬期間の有無と処方の変更時などに症状が強く表出しているのか

    1-3.水中毒・多飲症の診断


    多飲症については学会などで発表され厚労省より定義がなされていません。

    そのため、多飲症や水中毒患者の診断についてはほとんどが、体重増加や水を沢山飲用されている行動などが結果として、診断の決めてとなっている場合がほとんどです。

    水中毒の診断基準については、低ナトリウム血症の定義と同等であるとされています。

    そのため、低ナトリウム血症の定義について

    135mEq/L以下

    となります。




    水中毒3

    2.水中毒の観察のポイント


    ①意識レベル

    ②心電図

    ③バイタルサイン

    ④電解質バランス(ナトリウム、カリウム)

    ⑤血清CK

    ⑥一般状態:顔色

    ⑦行動:飲水量、回数、場所、時間

    ⑧体重の変化

    ⑨腹囲

    ⑩尿回数、尿量、尿比重


    になります

    ここではさらに詳しく、何でこの観察を行わなればいけないのかについて解説したいと思います

    ①水中毒の意識レベル

    多飲水が悪化すると、体内の水分量が増加することによって、様々な電解質異常を引き起こします。

    言わば、等張性脱水になります。

    そのため、視床下部機能の低下することによって、意識レベルが低下します。

    水中毒で意識レベルが低下している場合は、全身状態のモニタリングを密に行うと共に、体内の電解質補正を一緒に行う必要があります。

    ②水中毒患者の心電図は必ず観察すること そうしないと死にます。

    上記で述べた通り、電解質異常が引き起こされます。 結果として、体内のカリウム濃度が低下することによって、心機能に影響が出ます。

    結果として、低カリウム血症になることによって、心肺停止を引き起こすリスクが潜在していると言えるでしょう。

    ③水中毒患者のバイタルサイン

    水中毒患者では、身体・精神ともに観察することを心がけましょう。

    バイタルサインを測定することによって、患者さんの全身状態を観察することができます。

    特に、血圧、脈拍については顕著な変化が生じる事があります。

    低カリウム血症によって、結帯や血圧が低値を示す事もあるでしょう。

    早期診断・早期治療を行えるように日々のバイタルサインの数値をアセスメントするよう心がけます。

    さらに、患者さんは、毎日のバイタルサインの測定を行われ、自分の身体の異変についても患者さんなりに解釈し行動するようになります。

    患者さんの意識付けの観点からもバイタルサイン1つとっても、共同で治療を行えるようにしていきます。

    ④水中毒患者の電解質バランス(ナトリウム、カリウム)

    上記でも述べた通り、大量の飲水の結果、体内のナトリウム、カリウム濃度が低値となり、様々な症状を呈します。

    カリウムについては上記と同様です。

    今回は、ナトリウム低値の観察項目について解説します。


    低ナトリウム血症と同様ですが、精神科の低ナトリウムでは一番観察しなければいけないことは・・・

    浮腫

    になります。

    だいたいの患者さんは足の浮腫などを訴える、または、観察することができます。
    看護学生 画像

    3.水中毒の看護ってなんだろう?

    ここではより具体的な水中毒の看護のポンンとについて解説させて頂きます!

    (1) 多飲症プロジェクトチームで、多飲症および多飲症患者との関わり方、看護の方法に関するテキストを作成する。
     
    (2) 患者教育実施前の 1 カ月間、病棟に勤務するスタッフで、毎日テキストの読み合わせを繰り返す。

    (3) スタッフが患者の飲水行動を見かけたら、患者に、隠れて飲水をするのではなくおいしく水を飲んでもらうために、「飲水を注意したり叱ったりしないこと」「蛇口からではなく冷水機の水をコップで飲むように勧めること」を徹底する。

    2)患者教育

     
    (1) 全4ステップの講義を1クールとし、慢性期病棟入院患者全員を対象に実施する。

    (2) 病棟のホールに机付き椅子を並べ、パワーポイントを使用して、各ステップ 30分程度で実施する。

    (3) 参加者にはテキストと鉛筆を配付し、メモができるようにする。

    (4) できるだけ多くの患者が参加できるように、3 クール実施する。

    (5) 患者教育への参加は患者の自由意志とする。ステップ 1 からステップ 4 まで順番にすべてのステップに参加することが望まし
    いが、参加したい内容のステップだけ、あるいは順不同の参加でもよいことを説明する。

    (6) 患者教育を担当するスタッフは、勤務スケジュールを考慮し、担当者を固定せず、全員が担当できるようにする

    4.水中毒<多飲水>患者の標準看護計画について解説するよ!

    水中毒患者の看護問題

    多飲傾向に関連する身体・精神的不調リスク

    水中毒患者の看護目標

    ①水分中毒症状を早期に本人が認識できる

    ②多量の飲水行動をほかの肯定的な行動に変えることができる

    これは多飲してしまう自分自身について認知をしてもらうよう促す目的になります。

    ③幻聴や妄想による不安、焦燥について言語化できる
    幻聴や妄想に左右され、1人で抱え込む患者さんは中にはいます。

    ④水制限の必要性、水中毒の危険性について理解できる

    ⑤水制限によるストレスや不安、焦燥などの感情を言語的に表現できる

    不調の訴えを言語化してもらい、精神症状の悪化の早期発見・早期対処を行なっていきます。

    ⑥活動性を高めることができる

    幻聴や妄想の症状から現実世界に戻るように働きかける事が目的となります。

    ⑦家族は水中毒の原因と症状、危険性について説明を受け、不安を軽減することができる

    自宅などに退院することを目的に家族にもアプローチをかけ、自宅などでの患者さんの不調を見逃さず、早期に対応できるように支援することが目的となります。

    ⑧家族は積極的に患者との面会、外泊の受け入れができる


    水中毒患者の観察項目

    1)睡眠障害:不眠、中途覚醒、昼夜逆転
    2)栄養障害:多飲水、食欲不振、悪心、嘔吐、体重の日内変動
    3)薬物による副作用

    4)知覚障害:幻聴、幻視、幻味、幻臭、体感幻覚
    5)感情障害:不安、焦燥、抑うつ、易刺激性
    6)思考障害:作為思考、関係妄想、罪業妄想
    7)意欲・行動障害:無為、多動、歩行障害、行動異常、自傷、自殺企図
    8)意識障害:せん妄、傾眠、昏睡

    9)睡眠:不眠、中途覚醒、早期覚醒
    10)食事:多飲水、食欲不振、嗜好の偏り
    11)排泄:頻尿、多尿、下痢
    12)身だしなみ:衣類の濡れ、だらしなさ
    13)行動:コップの保持、トイレ通い
    14)社会的交わり:対人関係の有無程度

    水中毒患者の援助計画と教育計画

    1)身体症状、精神症状を観察する

    2)患者の多飲水の原因をとらえる

    3)食事、水分の摂取状況、排泄状況を観察し、1日2回の体重測定を行う

    4)患者の訴えをよく聞き、共感する態度で接する

    5)水制限の必要性、水中毒の危険性を説明し、患者と問題点を共有する

    6)患者の言葉で表現する

    7)状態をみて、トランプ、オセロ、散歩など簡単な活動に誘う

    8)家族面会時などに患者も交えて水中毒の症状などについて説明し、家族の協力を得る

    9)家族の話を傾聴し、患者に対する家族の不安を軽減する

    10)患者の外泊時、家族の中での役割を持ち、居場所を見つけるよう促す

    11)身体的・精神的側面の観察とその対応を行う

    12)かかわり時間を増やし、患者理解につとめる

    13)多飲中の行動のみに固執せず関係を深める

    14)水中毒の危険性を説明する

    15)レクレーションや作業などの活動への参加を促す

    16)患者に感情の言語的表現をうながす


    退院指導のパンフレット作成で困る看護学生さんへ│パンフレット 作り方3

    5..まとめ


    いかがでしょうか?

    不足している点はいくつかありますが、不明な点などありましたら、コメント欄に伝えてくださいましたらうれしいです!
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