遷延分娩の看護計画│母性看護実習では必ずアセスメントしましょう!

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    By看護研究科 小日向 さくら

    記載日:2017/08/10
    更新日;2018/04/08
    赤ちゃん 看護

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    大日方さくら


    こんにちわ! 看護研究科の大日方 さくらです!今回は母子看護学実習で正常分娩妊婦さんを受け持った際、分娩期に移行する前に絶対にリスクとして取り上げておくべき「遷延分娩」について解説したいと思います!






    遷延分娩1

    1.遷延分娩とは何か?


    遷延分娩とは

     

    分娩が進んでいるのに、中々ベビーの娩出に至らず、初産婦で分娩開始から30時間、経産婦なら15時間以上経過している


    この一文が非常に重要となります!

    特に時間の経過についてはしっかりと覚えておきましょう!

    1-1.遷延分娩の原因



    1)微弱陣痛

    2)高齢初産婦

    3)子宮奇形

    4)経管の線維化・塾化不全

    5)児頭骨盤不均衡(CPD)

    6)回旋異常・胎勢異常

    7)疲労


    があります!

    どれか1項目でも該当する場合は、遷延分娩リスクがあるとアセスメントするようにします
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    遷延分娩2

    2.遷延分娩の観察項目・アセスメントの内容とは


    はじめに具体的アセスメント内容について解説したいと思います!

    2-1.全身状態についてアセスメント


    遷延分娩の原因と状態を把握し、遷延分娩が母子の全身状態に及ぼしている影響について観察するようにします。分娩が進行せず陣痛が継続していることは、母子の疲労に繋がり、母子ともの異常が生じる場合があります。

    さらに、産婦・家族には、分娩が進行しないことに対する不安や焦燥感が強まります。

    2-2.分娩の進行状態のアセスメント


    陣痛開始からの時間的経過を把握するようにします。一般的には、分娩が開始して初産婦で30時間、経産婦で15時間以上経過してもベビーの娩出に至らない場合を遷延分娩リスクとします。

    2-3.母体の状態のアセスメント


    遷延分娩を引き起こす病態が母親に存在しないかを調べます。母親の要因や合併症の有無と内容を情報収集します。また、長引く陣痛による母体疲労の状態もアセスメントするようにしましょう


    2-4.胎児の状態をアセスメントする


    遷延分娩を引き起こす病態が胎児に存在しないか各検査項目の結果をアセスメントするようにします。

    巨大児や多胎は、妊娠期に医師の行う超音波検査で結果を得られます。多胎では帝王切開が選択されることが多ですが、巨大児は母体の骨盤の状態と相互評価をしながら、児頭骨盤不均衡が診断されないければ経膣分娩の流れになります。

    胎児の状態をアセスメントし、上記に移行するのかどうなのかについてアセスメントするようにします。



    2-5.産婦・家族の心理・社会的側面のアセスメント


    産婦・家族の心理・社会的状況をアセスメントし、起こりうる不安に対する援助を行えるようにします

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    遷延分娩3

    3.遷延分娩の標準看護計画


    遷延分娩の看護問題

     

    #分娩んが遷延することにより母体が疲労する。



    遷延分娩の看護目標

     

    短期目標

     

    1)母体疲労が緩和する

    2)疲労の状態を正確に伝えることができる。



    遷延分娩の観察項目

     

    1)母体疲労が増強する因子の有無

    ・母体の年齢ー高齢の有無

    ・産科合併症の有無

    ・循環器・呼吸器疾患の有無

    ・入院時期と予定日

    ・身長(CPDの有無のアセスメントに活用すること)

    2)分娩開始からの時間経過

    ・食欲の減退

    ・口腔内の乾燥

    ・陣痛間欠期の虚無感

    ・微弱陣痛の有無

    3)胎児の様子

    ・NST所見(リアシュアリングの有無)

    ・ビショップスコアの点数

    ・胎児モニターの内容


    遷延分娩の援助計画(T-P)

     

    ・羊水過少の有無<レオポルド触診法などで観察すること>
    (予定日超過すると胎盤機能の低下により羊水が減少していきます。羊水が減少すると、羊水機能の低下により胎児機能不全(胎便吸引症候群など)が発生するリスクがあります。

    1)疲労の緩和を図る援助を行う。
    ・産婦の好む温度、光、音などを調整する

    <分娩を促す援助も同時に行う事>

    ・足浴

    ・廊下の歩行

    ・スクワット

    2)間欠期の休息が取りやすくなるように環境の調整を図る
    ・間欠期にできるだけ休息をとり、疲労の蓄積しないよう援助する

    3)産婦の食べやすい食事や水分を用意し、少しずつでも摂取するよう援助する。
    ・エネルギー、水分の摂取を促し、疲労の軽減を図る

    遷延分娩の教育計画(E-P)

     

    1)疲労の程度を伝えられるよう説明する。

    妊婦さんの中には「寝てしまうと陣痛がなくなってしまうのではないか」と休息が取れない方もいらっしゃいます。

    陣痛がこなくなると思い込み、更に体力が消耗することにより遷延分娩が悪化します。

    十分な説明と休息が取れるように説明していく事が重要なポイントとなります!

    母性看護学では、個別性を度外視しある程度のアセスメントをテンプレート化することができます。

    なぜかと言うと、母性看護では妊産婦が「順調」か「異常」かを2つに分けて考えるためです。

    そして、ほとんどの学生さんは妊娠期に特記した異常がない妊産婦さんを受け持つ事になります。

    そのため、ある程度、アセスメントをテンプレート化すれば、特に苦労する事無く、母性看護実習を終えることができるということになります!

    しかし、こと、母性看護学実習では突然の”異常”ということがあります。その異常が大なのか、小なのかは時の運になりますが、異常についてアセスメントし関わりを持って看護を行なっていくことになると学生さんにとって修羅の実習となります。そのため以下のおすすめリンクを参照して効率の良い実習に挑む必要があります!



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    遷延分娩4

    4.遷延分娩の妊婦さんに対して学生としての関わりのポイント

    看護学生さんが一番気になるポイントの1つになりますね!

    母性看護では、特に「学生の立ち位置」を重視した関わりを行なってください!

    よく、考えてみてくださいね

    疲労しきった妊婦さんがおり、周りに家族がいたとします。

    その部屋に堂々と学生さんがいるのってとても、妊婦さんに配慮した行動ではないですよね?

    妊婦さんは遷延分娩に移行しとても疲労しています。 そして、妊婦さんやその家族も不安で不安で押しつぶされそうな心境になっています。

    キツイ言い方になってしまいますが、その場に学生がいて「何をしてあげられるの?」

    赤の他人がいても邪魔になるだけです。 関わりのポイントとして「必要な時に必要な場所に」

    という言葉をしっかりと念頭に置き関わりを行いましょう

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    遷延分娩5

    5.遷延分娩のまとめ!



    各学校で遷延分娩について学習しているかと思いますが、だいたいが、分娩後のアセスメントになっている事に非常に残念です。

    遷延分娩のリスクが始めからあるのなら、妊娠期からアセスメントし分娩が順調に進むような関わりを行えるようにしてみてください!

    学生の身分ではとても難しい事だと思いますが、ちょうど、妊娠期から受け持てた学生さんは是非、やってみてくださいね!

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