平成30年度診療報酬改定で認知行動療法の看護師が資格取得する方法

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    By看護研究科 小日向 さくら




    記載日:2017/08/03
    更新日;2018/05/11
    うつ病 画像
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    大日方さくら


    こんにちわ! 看護研究科の大日方 さくらです! 平成30年度診療報酬改定によって認知行動療法の算定が取れるようになりました!

    しかし、出来たばっかりで認知度が低くどういった内容なのか、要件は? どこに研修に行けば良いのか?

    など分からない事ばかりです。

    今回は認知行動療法について看護師さんが認知行動療法の資格取得など解説したいと思います!







    統合失調症5

    1.そもそも認知行動療法ってなに?


    認知行動療法(にんちこうどうりょうほう、英:Cognitive behavioral therapy:CBT)は、従来の行動に焦点をあてた行動療法から、アルバート・エリスの論理療法や、アーロン・ベックの認知療法の登場によって、思考など認知に焦点をあてることで発展してきた心理療法の技法の総称である。
    引用 - Wikipedia

    になります。

    アメリカでは認知行動療法の有効性について認められており、日本では平成29年度診療報酬改定でやっと認められました。

    近年、うつ病患者数は増加傾向にあり、うつ病の治療対策が急務となっている中、質の高い認知行動療法(CBT)を普及し、その実施によるうつ病患者の減少を図るため、主に精神医療において専門的にうつ病患者の治療に携わる者に対し、系統的かつ継続的な研修を実施する。更に、認知行動療法の普及啓発及び支援実施に必要な正しい精神医学的知識の普及に資する事業を行うために厚労省が頑張り算定加算が取れるようになりました。

    それでは実際に認知行動療法とは何なのか、具体的に解説させて頂きます!

    1-1 認知療法・認知行動療法とは


    ○歴史的背景

     
    認知療法・認知行動療法とは、人間の気分や行動が認知のあり方(ものの考え方や受け取り方)の影響を受けることから認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした構造化された精神療法です。

    精神科の治療方法としての認知療法・認知行動療法は、1970年代に米国の Aaron T Beckがうつ病に対する精神療法として開発したものです。

    その後、認知療法・認知行動療法は、うつ病はもちろんのこと、不安障害やストレス関連障害、パーソナリティ障害、摂食障害(神経性大食症)、統合失調症などの精神疾患に対する治療効果と再発予防効果を裏づける優秀なエビデンスが多く報告されてきたことから、欧米を中心に世界的に広く使用されるようになりました。

    また、精神疾患以外でも、日常のストレス対処、夫婦問題、司法や教育場面の問題、などその適用範囲は広がりを見せています。
    わが国では、とくに1980 年代後半から注目されるようになってきました。それとともに、わが国での治療効果の検証も進み、厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)「精神療法の実施方法と有効性に関する研究」を初めとした研究でその効果のエビデンスが積み重ねられてきています。

    ○認知療法・認知行動療法の理論

     
    認知療法・認知行動療法は、近年発達してきた情報処理モデルないしは認知モデルを基盤にした治療法です。
    つまり、私たちは、自分が置かれている状況を絶えず主観的に判断し続けているのですが、通常は半ば自動的にそして適応的に行われています。しかし、強いストレスを受けるなど特別な状況下ではその判断に偏りが生じ、非適応的な反応を示すようになってきます。
    その結果、抑うつ感や不安感が強まり、非適応的な行動が引き起こされ、さらに認知の歪みが強くなるという悪循環が生じることになります。

    ○認知療法・認知行動療法の実践

     
    認知療法・認知行動療法では、「自動思考」と呼ばれる、様々な状況でその時々に自動的に沸き起こってくる思考やイメージに焦点を当てて治療を進めていきます。治療は対面式の面接が中心で、一回の面接時間は 30分以上です。
    面接は、原則として 16-20 回行いますが、患者さんの状態にあわせて延長することを検討することもあります。

    また、場合によっては、フォロ-アップ面接を行うこともあります。
    認知療法・認知行動療法ではまた、ホームワーク(宿題)といって、面接で話し合ったことを実生活で検証しつつ認知の修正を図ることが必須の課題となります。

    つまり、観念的な議論ではなく、あくまでも現実に目を向けた検証を基本とする点に特徴があり、日常生活が治療の場となるのです。
    治療の流れ




    ①患者を一人の人間として理解し、患者が直面している問題点を洗い出して治療方針を立てる。

    ②自動思考に焦点をあて認知の歪みを修正する。

    ③より心の奥底にあるスキーマに焦点を当てる。

    ④治療終結



    となります。

    そこで用いる具体的な技法などになります。

    精神療法では良好な治療関係が重要ですが、認知療法ではとくに、患者を暖かく受け入れると同時に、患者の考えや思いこみを治療者と患者が一緒になって「科学者」のように検証していく協同的経験主義(collaborative empiricism)と呼ばれる関係の重要性が強調されます。そのときに治療者は、患者さんの主体性を尊重し、患者さんが自分の意見を表現しやすい雰囲気を作り出しながら、患者さんが自分で答えを見つけだしていけるような「ソクラテス的問答」と呼ばれる関わり方をすることが大切です。

    勉強

    2.認知行動療法って医療点数は何点取れるの?

    平成28年度に出来たばかりの認知行動療法

    その医療点数について解説したいと思います!

    1.地域の精神科救急医療体制を確保するために必要な協力等を行っている精神保健指定医による場合 500点

    2. 1以外の医師による場合 420点

    3. 地域の精神科救急医療体制を確保するために必要な協力等を行っている精神保健指定医と看護師が共同して行う場合 350点


    になります

    厚労省の通知として
    通知



    (2) 認知療法・認知行動療法は、一連の治療計画を策定し、患者に対して詳細な説明を行っ た上で、当該療法に関する研修を受講するなど当該療法に習熟した医師によって30分を超 えて治療が行われた場合(「3」において、看護師により30分を超える面接が行われ、そ の後当該療法に習熟した医師により5分以上の面接が行われた場合を含む。)に算定する。

    (12) 認知療法・認知行動療法の「3」は、別に生労働大臣が定める施設基準に適合するも のとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関において、入院中の患者以外うつ 病等の気分障害の患者に対して、地域の精神科救急医療体制の確保に協力等を行っている 精神保健指定医が(10)のア、イ、ウのいずれか2つの要件を満たした上で治療を行うに当 たり、治療に係る面接の一部を専任の看護師が実施した場合に算定する。
    ただし、この場 合にあっては、次の全てを満たすこと。
    (13) 認知療法・認知行動療法の「1」、「2」及び「3」は、一連の治療において同一の点数を算定する。
    ただし、「3」の要件を満たす場合のうち、医師と看護師が同席して 30 分以上の面接を行った日に限り、「1」の点数を算定できる。引用ー平成30年度診療報酬改定関連通知の一部訂正について及び官報掲載事項の一部訂正について


    になるとのことです。

    実際に現時点(平成30年)では看護師の育成が始まったばかりでどの医療機関でも看護師が認知行動療法を算定基準に満たしている病院は非常に少ない状態であります。

    今後、うつ病など気分障害の患者さんが増えてきます。 
    心理士さん以外でも患者さんへ認知行動療法を実施し算定できる看護師が重要となるが予測されます。

    3.看護師が認知行動療法の資格を取得する方法について


    現時点で厚労省が研修を行える団体を募集している現状で現時点で締め切られています。

    現在、認知行動療法の研修を行われているのは「日本精神病院協会」になります。
    認知行動療法研修会
    開催概要
    開催回 第14回
    日程 平成30年5月17日(木) 10:00~17:15
    平成30年5月18日(金)  9:30~15:10
    定員 70名(先着順)
    申込締切 平成30年5月1日(火)
    ※ただし、定員に達し次第締め切ります。
    場所 フクラシア品川クリスタルスクエア
    〒108-0075 東京都港区港南1-6-41 TEL:03-6430-9355
    受講料 日本精神科医学会 会員・準会員 30,000円(会員外 50,000円)
    ※ 昼食代を含みます。
    ※ 受講決定通知に従って指定の銀行口座にお振込みをお願い致します。
    受講対象者 病院に勤務する医師・看護師・精神保健福祉士・臨床心理技術者・作業療法士・薬剤師



    これは中々研修を受けづらい制度になっています。
    精神科病院に勤務している事が前提となり、かつ日本精神病院協会に所属している事が前提となっているため、外部の人間が容易に参加することができない制度となっている上に研修参加費用が2日間の研修で5万以上という。

    なんとも、医師びいきを感じさせる研修ですね。

    日本精神病院協会も医師のみに研修を受けさせ外部のよそ者は邪魔だと考えているのでしょうね。いやはや

    さすが、措置入院患者さんが施設利用者殺人事件について政府が提案した新たな措置要件を邪魔しているだけで、改善点を示さない厄介な団体だけはあります。

    しかも、指定医不正取得についても新たな指定医制度についても反対表明、 勿論、改善点は示さず反対論だけで。

    無責任団体で利権は我が物っと言っているようなものですね。

    さすが、日本の精神科医療。 

    質が知れていると言わざる終えません。


    4.まとめ


    認知行動療法自体は前からありましたが、国の制度で認められたのは平成28年度になります。

    日本で認められてまだ日が浅い認知行動療法ですが、制度が作られたということは、これから本格的に精神科医療に浸透してくるのではないでしょうか?

    取得できる方は早めに研修を受講しおくことを強くおすすめします。

    医療系資格は年数が経過するに連れて難易度が高くなる傾向にあります。

    また、日本精神科病院協会の利権にも繋がっている点を踏まえると数年後はもっとえげつない研修費を請求されるだけでなく、研修日数も徐々に増えていき、実際に研修を参加できる方は精神科医のみになり、看護師は頭数だけ揃えればいいのだろうと精神科ならではの「精神科特例」を築いていくに違いありません。

    機会のある看護師は積極的に参加するようしたいものです!









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