子どもの栄養│小児の栄養のアセスメント 看護展開の基礎ポイント

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    By看護研究科 小日向 さくら





    記載日:2017/07/28
    更新日;2018/05/07
    発達課題2


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    大日方さくら


    こんにちわ! 看護研究科の大日方 さくらです!今回は小児の栄養について 看護の展開と考え方について解説したいと思います!








    1.子どもの栄養とは成長発達においてどんな意味を持っているか。


    小児の栄養の基本的な考え方から説明したいと思います!

    小児にとって栄養は生命や健康、日常生活の活動を維持し、成長・発達を促すために必要なエネルギーや栄養素を体外から取り入れる事です。


    小児の食事の形態は乳中から始まり、やがて離乳食、乳児食、学童・思春期の食事へと変化していきます。

    小児の食活動は新生時期に原始反射としてほ乳行動が現れ、その後、咀嚼機能を獲得し、また、さらに家庭や社会の中で食事の習慣やマナーを身につける目的があります。

     すなわち、小児にとって栄養の目的は、身体的に必要なエネルギーや栄養素を摂取するにとどまらず人としての食行動の獲得、食事を通じて人とのコミュニケーションや満足感を得るという社会化の意味を持っていることになります。

     成長・発達という成人では見られない要素があり、生活エネルギーに加えて成長のためのエネルギーが必要で、体重1kg当たりの栄養必要量は、成人に比較して大きいとされています。 特に下記の内容は国試でもよく出題される範囲ですので暗記するようにしましょう!

    2.母乳栄養と人工栄養の利点と問題ってなんだろう?


    ・母乳栄養のメリット

    1)乳児に消化吸収されやすい

     

    消化吸収にすぐれ、代謝への負担が少ない母乳栄養法は生理的機能未熟な乳児に最適な方法である。
    2)感染防御因子を含む

     

    母乳、特に初乳中には感染防御因子(分泌型IgA、ラクトフェリンなど)、細胞成分(リンパ球、マクロファージなど)やビフィズス菌増殖因子などが含まれている。分泌型IgAは初乳に含まれ、生後3ヶ月頃にはわずかになるが、この頃には乳児自身の免疫グロブリンが徐々に産生される。
    3)母子相互作用を促進する

     

    小児の行動や鳴き声に対する母親の反応や、授乳による母子の肌に触れ合い互いの満足感などを通じて母親の育児への自信や、母子間の愛着形成、安定した母子関係の確立に繋がる。
    4)産後の母体の回復

     

     乳児の吸畷によって分泌されるオキシドシンは子宮の筋肉の収縮を引き起こす作用があるため、母体の回復を促進する。
    5)抗原性がない

     

     母乳は乳児と同室のタンパク質であるため、アレルギー反応を起こしにくい。
    ・母乳栄養の問題点
     1)母乳性黄疸

     

    新生児には生後2〜3日頃から生理的黄疸が認められ、およそ2週 間以内に消失する.母乳栄養児の中にはこの黄疸が遷延する場合があるが、ビリルビン値が一定濃度以上の場合を除き、原則として母乳栄養を注視する必要はない。
    2) ビタミンK欠乏

     

    ビタミンK欠乏性出血症は人工栄養児に比較して母乳栄養児に多い。母乳中のビタミンK含有量が低いこと、母乳栄養児の腸管内のビフィズス菌が多いことがビタミンKの合成を阻害していることが影響していると考えられる。
    3)母親の影響

     

    母親の身体状況が母乳を介して乳児に影響する。母親がウイルス感染症に罹患すると,母乳を介して乳児には感染する場合がある。母親が服用した薬物は移行する場合が多く、薬物の種類や服用期間によって母乳栄養を控える場合がある。

    ☆母乳の特徴

     

    成熟乳のタンパク質組成は乳清タンパクとカゼインの比率が6:4でカゼインの比率が低いため、生成されるカード(白い塊)は織細で消化されやすい。
    アミノ酸組成は乳児の発意期に最適で、新生児に必須であるタウリン・システイン・アルギニンを含有している。母乳の脂質のほとんどはトリグリセリドで消化のよい長鎖脂肪酸が多い。母乳中の糖質のほとんどは乳糖で牛乳の約2倍である。乳糖はカルシウムやその他の無機質の吸収を促進する。極少数量含まれるオリゴ糖はビフィズス菌の増殖因子である。無機質は牛乳に比較して約1/3で、乳児の未熟な腎機能への負担が少なく、ミネラルの吸収を促進する栄養素(乳糖やビタミンCなど)が母乳中には多く含まれているため、吸収率は高い。母乳中にはほとんどのビタミンが含まれ、ビタミンKを除くほかのビタミン類による欠乏症は認められない。

    ☆人工栄養のメリット
    1)誰もが供給することができる。

     

    母、父、他の介護者などが供給することが出来る。
    2)乳児が空腹に心配することがなく、いくつかの時間に分離することが出来る。

     

    ☆人工栄養の欠点
    1)高コスト

    2)無菌の保証がない
    瓶、おしゃぶりなど細菌感染する可能性がある。

    3)ガスや便秘の原因となる可能性

    3.各発達段階における栄養の特徴


    ・乳児期

    乳児期の身体の発育は目ざましく、多くのエネルギーや栄養素を必要とするが、栄養を処理する消化・吸収能力は未熟である。

    乳児期おける栄養摂取の方法は乳汁に始まり、離乳食へと変化する。必要な栄養を乳汁から摂取する時期には母乳による母乳栄養、なんらかの理由で母乳栄養が行えない場合の調製粉による人工栄養、母乳と調製粉乳の療法を用いる混合栄養がある。
    エネルギー:指定エネルギー必要量
    生後5ヶ月未満 男550kcal/day
           女500kcal/day
    生後6〜8ヶ月 男650kcal/day
           女600kcal/day
    生後9〜11ヶ月 男700kcal/day
           女650kcal/day

    年少児ほど成長率が大きく体表面積が大きいため熱放散が高く、基礎代謝が大きい。

    タンパク質:母乳タンパク質濃度と哺乳量から目安量を算出する
    生後5ヶ月未満 10g/day
    生後6〜8ヶ月 15g/day
    生後9〜11ヶ月 25g/day
    脂質:脂肪エネルギー比率
    生後5ヶ月未満 50%  生後6〜11ヶ月 40%

    カルシウム・鉄:成長が著しい乳児期では無機質のカルシウムと鉄が欠乏しやすい。

    ・幼児期
    食習慣を含めた生活習慣の基礎を確立する時期

    エネルギー:指定エネルギー必要量
    1〜2歳 男1,000kcal/day
           女900kcal/day
    3〜5歳 男1,300kcal/day
           女1,250kcal/day
    タンパク質:筋組織が発育する幼児期では重要
    1〜2歳 15g/day
    3〜5歳 20g/day
    脂質:脂肪エネルギー比率=20〜30%
    カルシウム・鉄:不足に注意

    ・学童期・思春期の栄養
    学同期は身体的発育が比較的ゆるやかな前半期と第二次性徴が発言する後半期からなり、食生活が完成する時期である。

    さらに、思春期は第二次性徴の出現から性成熟までの段階があり、食生活が自立する時期である。

    学童期・思春期には発育や身体機能の変化、運動量の増加に対応した十分な栄養素を摂取する必要がある。とくにエネルギー・タンパク質・カルシウムの摂取基準は成人を上回っている。

    6〜7歳 男1,550kcal/day
           女1,450kcal/day
    8〜9歳 男1,800kcal/day
           女1,700kcal/day
    12〜14歳 男2,500kcal/day
           女2,250kcal/day
    15〜17歳 男2750kcal/day
           女2250kcal/day

    タンパク質:推定平均必要量
    6〜7歳 25g/day
    8〜9歳 30g/day
    12〜14歳 45g/day
    15〜17歳 男50g/day
    女40g/day
    脂質:脂肪エネルギー比率=25〜30%
    カルシウム・鉄:カルシウムは急速な発育に伴って男女とも低下しやすい。思春期には女子を中心に鉄が不足しやすい。
    Ⅳ.離乳の進め方
    ・離乳の開始:なめらかにすりつぶした状態の食物をはじめて与えた時をいう。

    [食べ方の目安]

     

    ○子どもの様子をみながら、1日1回1さじずつ与える。
    ○母乳やミルクは飲みたいだけ与える。
    ○1日2回食で、食事のリズムを付けていく。
    ○色々な味や舌ざわりを楽しめる様に食品の種類を増やしていく。
    ○食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていく。
    ○家族一緒に楽しい食卓体験を。
    ○1日3回の食事のリズムを大切を大切に、生活リズムを整える。
    ○自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始める

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